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このたび堺市医師会会長を拝命しました西川正治です。
百舌鳥・古市古墳群が世界文化遺産に登録されることが決まりました。まことにおめでたいと考えます。大阪湾を望む地に大小の古墳群が建造されたのは、世界史に連なる日本史の1ページといえるでしょう。
中世では堺は「黄金の都市」と言われた自由貿易都市として栄えました。また、明治元年に和泉国(現在の大阪府南部)に堺県が設置され、明治2年に河内県と狭山藩を編入、明治3年に和泉国と河内国との残りの一部を編入、明治4年に堺県、伯太県、岸和田県、吉見県、丹南県が統合されて、正式名称としての「堺県」が発足しました。明治9年には奈良県を編入、明治14年に堺県が廃止され、大阪府に編入されるまで、「堺県」が続きました。地図を見ますと、当時の最大面積の「堺県」は奈良県全域を含んで、とんでもない大きさです。堺市民の「堺は一つ」「堺は堺」という意識は、この頃から育まれたものでしょう。また、プライドもあると思います。
堺市医師会は昭和22年12月10日に設立されました。因みに大阪府医師会は昭和22年11月1日に設立されています。これまでの間、堺市医師会は大阪府医師会とともに地域医療に関わってきました。その内容は多岐にわたります。
病気になった患者さんを診るのは当然ですが、その患者さんの重症度に応じて病院との連携をとる病診連携事業、救急患者さんのための救急事業、夜間・休日の患者さんのための休日・救急診療所や子ども急病センターへの出務、予防医療としての予防接種事業、学校医や児童・生徒の健診事業、就学前児に対する健診事業、在宅医療を支援するための訪問看護ステーション事業、病院と在宅医療をつなぐ介護老人保健施設事業、看護師を養成する看護専門学校事業、企業や労働者の活動と健康を支援する地域産業保健センター事業、介護認定のための介護認定審査会や障がい区分認定審査会への出務、伝染病や公害に対する諸々の委員会への出務など数えきれません。医師会の会員数は1200人強と日本有数の会員数を誇りますが、それでもこれだけの事業を行政とともに行うのは困難を伴います。そして、これらの業務は医師会員の自発的な参加や協力によって成り立っているのです。
このように、堺市医師会は市民の皆様とともにあります。これからも今まで以上に皆様のお役に立つように、活動を続けていきます。どうぞ、よろしくお願いいたします。
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